2004/05/10 卒業論文指導レジュメ 

国際社会学科4年 石原 佳菜子

 

卒論テーマ  化粧品

 

キーワード 無添加化粧品・自然派化粧品 通信販売 化粧品の安全性

          原料成分 表示指定成分 薬事法(改定) 

                天然保湿因子 環境への影響 化粧療法

 

1.テーマ設定

女性にとって身近な存在である化粧品。普段何気なく使っている化粧品だが、その化粧品がどのように作られてきたのか、どのような効果があるのかなど、ほとんど何も知らないことに気が付いた。そこで、この化粧品について詳しく調べ、その中で問題点をさぐり、私たちの生活にどのように関わっているのかを明らかにしたい

 

2.化粧品の定義 

 [i]人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものであって、化粧石けん、歯磨を除いたものをいう」(薬事法第2条第3項)
 上にあげたように化粧品と一言でいっても多くの分類が出来る。そこでこの論文における化粧品の分類を以下に示す。

<清潔にする>のに用いるのが洗顔やクレンジングなど洗浄用化粧品。

<美化し魅力を増し、容貌を変える>のが口紅、おしろい、ファンデーションなどのメークアップ(仕上げ用)化粧品やオーデコロン、香水といったフレグランス化粧品。

<皮膚や毛髪をすこやかに保つ>のが基礎化粧品とシャンプー、リンスなどの頭髪用化粧品。また、日焼け止め、ひげそり用化粧品などの特殊用途化粧品もこれに該当するものと思われるため、この論文内では化粧品のひとつであると考える。

 

3.キーワード解説

[ii]無添加化粧品とは? 

2001年以前の薬事法では、化粧品に配合する成分のうち、「表示指定成分」としていくつかの成分を指定し、これらについては容器などに表示するという決まりがあった。アレルギーを起こす可能性がやや高いものとして、「表示指定成分」というものが決められていた。実は「無添加」という言葉は「表示成分無添加」を短縮した言葉として化粧品会社のみで使用されている。

ところが欧米に習って、2001年3月より、「全成分表示」が義務付けられた。これによって、化粧品に配合されている成分を基本的にすべて表示することになった。すると今、本来は「表示指定成分」という概念は無くなったはずである。つまり、無添加化粧品という言葉自体も存在し得ないということだ。しかし、現在でも無添加という言葉が化粧品のPRとして使われている。これは無添加という言葉=肌にやさしいというイメージにつながルためだと考えられる。

ちなみに、無添加化粧品と呼ばれる製品にもアレルギーをおこす可能性のある成分は含まれている。また腐らせないための防腐剤も含まれている。

 

自然派化粧品とは? 

この言葉は薬事法にも定義されていない。化粧品メーカーが作り出した言葉であると考えられる。無添加化粧品よりもさらに安全というイメージを持ちそうな言葉であるが、そ

の定義は各メーカーごとに違うと考えられる。

 

[iii]天然保湿因子(natural moisturizing factor)とは?

 NMFとも呼ばれる。角質層内に存在し、皮膚の保湿機能に重要な働きをしている水溶性の物質。PCA(ピロリドンカルボン酸)などのアミノ酸類や乳酸塩、尿素、ミネラルなどの物質が含まれている。これらと同じ保湿成分を持つものが化粧品に含まれている。

 

[iv]化粧療法(cosmetic therapy)とは?

 化粧を用いた心理療法。化粧がもたらす心理学的な効果により、心理的・生理的な治療となることを期待して行われるもの。「顔色が分からなくなる」などといった理由で医療の場では歓迎されない化粧であるが、1970年代以降、日米を中心に研究が進み、ようやくその価値が認められつつある。顔面に症状のある患者の心理的援助として有効であるだけでなく、老人ホームでのリハビリテーション、リラクゼーション効果によるストレス解消など、その適用範囲は広い。

 

 



[i] http://www.jncm.co.jp/cosmetics/materials/materials02.html

 

[ii] http://www.bihada-clinic.info/bihaku/2-10.html

 

[iii] imidas2004 1221ページより

 

[iv] imidas2004 1223ページより